募集部門を変更し、従来のストーリーマンガに加えて「1ページマンガ部門」「タテ読みマンガ作画部門」を新たに募集した第26回にいがたマンガ大賞。今年は、国内31都道府県と海外はカナダから合計223作品の応募がありました。
そして、11月12日(日)、古町ルフルにてタテ読みマンガ作画部門を除く、4部門の作品の2次審査を行いました。
2次審査では、マンガ家や出版社マンガ誌編集部、業界識者のみなさんが審査員を務め、1次審査通過作品46作品の中から、最終審査に進む作品を選考します。この出版社等が垣根を越えて作品の審査にあたる形式は、他に類を見ない「にいがたマンガ大賞」ならではのスタイルです。
近年は新型コロナウイルスの影響によりオンラインなどの遠隔審査を行っていたため、新潟の地に集合し、直接顔を合わせて行う審査は実に4年ぶり。久しぶりの再会に喜びを分かち合うベテランの審査員の方々もいれば、今回初参加の方々もおり、どこか緊張感を帯びた雰囲気で1日がスタートしました!
開始にあたり、にいがたマンガ大賞実行委員会の土田会長からは、「ご存じのとおり、新潟には有名なマンガ家の方が大勢いらっしゃいます。にいがたマンガ大賞は、そんなマンガの聖地新潟に集まって、みなさんで顔を合わせ、熱量を共有して審査することを大切に続けてきました。コロナ禍を経て4年ぶりにみなさんに直接お会いし審査ができることを、大変嬉しく思います。」とコメントがありました。審査員からも「久しぶりに新潟に来ることができて嬉しい」といった喜びの声や「地元の新潟で、マンガ大賞に携われることをとても楽しみにしていた」といった期待に溢れる声が寄せられました。今年はどのような作品が集まっているのだろうというワクワク感が伝わってきます!
顔合わせが終わると、さっそく各々審査に入ります。ここで審査員は、1次審査を通過した46作品すべてに目を通します。ページをめくる音だけが響く張り詰めた空気の中、みなさんそれぞれのペースで作品を読み進めていました。中にはお昼休憩の時間まで没頭して作品を読む審査員も。応募者の熱意に応えるように、審査員も本気で作品に向き合います。
すべての作品を読み終えると、審査員全員が作品を囲むように集合しました。いよいよ審議のスタートです。それぞれの作品につけた点数をもとに、部門ごとに議論を展開。さまざまな視点から意見が飛び交います。大白熱のあまり決めきれず、挙手で意見をまとめる場面も。最初の緊迫した雰囲気とは一転、和気あいあいとしたムードで審査が行われました。「○○を深堀りした作品が多く、レベルが高い!」「この構図で描く人はなかなかいない!」「これだけのページ数で1枚も手を抜いていないのは本当にすごいこと」と高評価な意見が多く、今回も力作ぞろいであることが伺えます。業界最前線に立つ審査員のみなさんの、ひとつひとつの作品に向き合う熱量の高さはもちろんですが、作者の思いまでくみ取ろうとする姿勢がとても印象的でした。
こうして長時間に渡る大白熱の議論の末、最終審査に進む作品が決定!2次審査の結果を最終審査員の魔夜峰央先生に引き継ぎ、第26回にいがたマンガ大賞が決定します。
今年のにいがたマンガ大賞はどの作品になるのか…最終審査結果は12月上旬に当HPで発表予定です。お楽しみに!