2026.06.15

マンガ・アニメ活用

マンガ・アニメ×○○シリーズ第6弾。地域の魅力をマンガで伝える! 江南区魅力発信プロジェクト実行委員会のお話

利便性が高く、人のあたたかさを感じながら快適に生活できる「ちょうど良い」まち、江南区。
しかし近年は若者の転出超過が続き、生産年齢人口の減少が課題に。そこで、江南区魅力発信プロジェクト実行委員会は、移住・定住につなげることを目的として、学生や子育て世代を対象に江南区の暮らしやすさや魅力を発信しようと、新しい形の情報紙『こーなんdays』を昨年度発行したそうです。
当時制作に携わった江南区魅力発信プロジェクト実行委員会の方に、「新しい」取り組みについてお話をお聞きしました。

<お話を聞いた方>
江南区魅力発信プロジェクト実行委員会事務局
 江南区役所地域総務課 矢部 淳也さま
            石附 夏子さま  (令和7年度時点)

江南区魅力発信プロジェクト実行委員会とは

江南区の商工団体、自治協議会および江南区役所が協力して、令和3年度に江南区魅力発信プロジェクト実行委員会(以下「実行委員会」という。)を立ち上げました。コロナ禍において、県外に出た江南区出身の学生、寂しさを抱えている学生を地元から応援したい、という想いがきっかけでした。始めに取り組んだのは、区内事業者・団体からご協賛をいただき、無料で提供いただいた物品を箱に詰めて学生に届ける「ふるさと江南区宅配便」という事業です。物資の送付を通してふるさと江南区の魅力を再認識してもらうことで、関係交流人口の拡大や大学生等の Uターンにつながるといいなと考えました。

新たな情報誌の作成 ~まずはデータ収集から~

令和5年に新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、学生を取り巻く状況も変化しました。そこで、懐かしさを感じてもらうだけでなく、Uターンの促進についてもっと強化した活動をしていこうと、子育て世代向け、若者向けの新しい情報紙を作成することにしました。
この情報紙には、今までにないもの、データを使ったものにするという条件を付けたので、まず始めたのはデータを収集すること。様々な部署と連携しながら、子育て世帯や学生、若者に刺さるようなデータをかき集めて、その中から江南区の強みとなるデータをピックアップしました。データを収集したことで、これまで気づかなかった江南区の魅力に目を向けることができ、どのような内容を掲載すべきか検討する上で、発想を広げるきっかけになりました。

マンガを活用 ~今までにないものを~

データの他にも、今までにないような情報紙を作る、という大きな課題がありました。どのようなものがよいか検討していたところ、担当者の一人がマンガの活用についてノウハウを持っていたので、これだ!と。マンガのストーリーで構成した情報紙にすることにしました。行政の刊行物として、マンガを活用した情報紙はこれまでなかなかなかったので、新しい取り組みになったと思います。

いざ、制作! でも、誰に頼む?

情報紙の方向性が決まり、いよいよ制作。制作は業者に依頼するのですが、今回はマンガの活用がポイントなので、業者を決める際の仕様書では、マンガの制作についても条件付けをしました。それは、教養ビジネスマンガの制作・管理実績がある管理者を置いていただくこと。しっかりマンガに取り組んでもらいたいという気持ちが強くありましたので、自社でマンガ制作・管理実績がない場合には、事務局の了承を得た上で、再委託を認めることにしました。

制作過程 ~マンガとデータ、調整の繰り返し~

こういうマンガとこのデータとこのインタビューをここに載せて、というような構成案を制作業者に渡したところ、それをもとにネーム(マンガの下描き)が作られました。そのネームをもとに、入れるデータがこのマンガと合致するような、話の流れとしておかしくないものなのか、マンガにデータを入れ込みつつ内容を確認しました。ネームの段階も、線画(ネームにペンで描き込み)に入ってからも、マンガとデータ部分を相互に見比べつつ、ちゃんと関連付いているか、とにかく何回も何回も確認です。

実際にマンガを活用してみて

マンガが確定してからデータを入れるとなると、データの量などで配置を調整したくなったとしても、マンガをもう変更できない。データの量も充実させたかったので、もうちょっとキャラクターを小さくしてデータを見やすいようにとか、データの入れ方もマンガを作っていただくのと同時並行で、一緒に進めていきました。
多分、作り方にもよると思うんです。例えば、制作業者に全てをお任せする方法とかね。今回は、制作業者と一緒にああでもないこうでもないと言いながら作り上げていくパターンだったから、やっぱり大変だったし、制作に4か月程かかりました。

振り返ってみると ~マンガ活用のポイント~

私たちとマンガ家の先生とは直接のやり取りがないので、必ず制作・管理の方を通すことになります。こちらのイメージや思いをしっかりマンガ家の先生に伝えていただく、意図を組んで形にする、というところをうまく調整というか、管理してくださる方がいたのが、成功の鍵だった。
今回、ネームは第1回にいがたマンガ大賞受賞の松尾陽子先生、作画は幅広いジャンルの作画を手掛けている大舞キリコ先生に担当していただきました。また制作業者は株式会社DI Palette、マンガの制作・管理はMICHE Company LLCに。結果として、両社がすごく綿密にやり取りをしてくれたので、先生方へこちらの要望もしっかりと伝えられたし、ちゃんと段階を踏んでマンガを作りあげることができました。マンガの制作・管理の実績があった会社だったからこそ、うまくいったのではないでしょうか。

新たな取り組みをもう1つ! ~目を引くハッピーターン~

新しい取り組みとして、プロダクトプレイスメントという手法も活用しました。これは広告手法の1つで、協賛をいただき、映画やアニメ、マンガ等の作中において、実在する企業名・商品名を表示させるというものです。今回お願いした亀田製菓さまには「ふるさと江南区宅配便」の協賛企業として最初からご協力をいただいていましたし、江南区にあって、全国的に知名度が高い企業です。「ハッピーターン」も「亀田の柿の種」も「サラダホープ」もずっと「ふるさと江南区宅配便」として送っていたので、その中のどれかかなと考えていましたが、今回対象とするのはUターンだし、ハッピーターンがいいなと決めました。亀田製菓さまにはデザインもしっかり見ていただき、許可もいただいて掲載しています。

区内在住者のリアルな声も掲載

Uターン就職した方や子育て世代の方へのインタビューも掲載しています。Uターン就職した方は「ふるさと江南区宅配便」を利用されていて、実行委員会が実施した「江南区フェア@ブリッジにいがた」のスタッフとしてもご縁がありました。今回インタビューのお願いをしたところ快く引き受けていただき、地元にUターンした経緯や地元での暮らしのお気に入りなどを話していただきました。「こーなんdays」は、これまで実行委員会の事業で培ったものの集大成といってもいいかもしれませんね。

情報紙「こーなんdays」完成!

手に取っていただいた方からは、嬉しい反響をいただいています。「こーなんdays」を見て、みんな必ず「おっ!」となってくれる。マンガが江南区の特徴やデータを分かりやすく補うことで理解の促進につながり、「読んでみようかな」と思ってもらうきっかけにもなっている。マンガを活用したことで2つのいい効果があったと思っています。マンガを使ったポスターなどをみかけることもありますが、マンガ活用の一つの方法として、こういう使い方もお勧めです。

「こーなんdays」今後の活用について

子育て世代や若者の皆さんに向けて発信をしていくことで、江南区をすでに知っている人には「ああ、やっぱり江南区っていいよね」というさらなる実感と、新しい発見にもつなげたいと思っています。今後は住宅メーカーや商業施設、新しく家を建てようと考えている人の目に留まるような場所に「こーなんdays」を設置し、「江南区ってなんか良いかも!」となるといいなと考えています。新潟市ホームページの江南区のページにも掲載していますので、ぜひご覧ください。

江南区魅力発信情報紙「こーなんdays」 新潟市江南区