第11回（2008年）

• にいがたマンガ大賞

  「平成ゴッホ」作者：芦谷　あばよ（あしたに あばよ）

  【審査員講評】

  力強い1P目の印象のままに読み進めたマンガでした。冒頭のひまわりも効果的な演出だったと思います。ただ「平成ゴッホ」というには男性キャラクターの印象が弱かった気が。ヒロインがなぜ彼を好きになったのか、今ひとつ読者を説得しきれない印象です。また複数の絵が1枚に―――というオチも途中で見えてしまいました。また芦谷さんは絵が魅力的ですがヒロインの髪形など、もう少し今っぽさがあっても良いように思います。

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• こどもにいがたマンガ賞

  「パニックミラー」作者：吉本　有希（よしもと ゆき）

  【審査員講評】

  11歳で33Pの作品を最後まで描き上げたことがまず素晴らしいと思います。また、マンガを描きたいという思いが読んでいる方に伝わってきます。本当にすごいです。この情熱を失わずにこれからもマンガを描いていってください。次の作品も楽しみにしています！！

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一般部門 ストーリーマンガの部

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  最優秀作品賞

  「ヴィジュアルさん」まっつ

  【審査員講評】

  お話はとても良かった。ただ長過ぎが欠点。2／3ぐらいのページ数で描けたら満点です。絵も充分、キャラに個性がありますが、背景が雑なのが残念。でも、総合点ではトップレベルだと思います。次作に期待！

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  優秀作品賞

  「おっさんクエスト」横山　隆（よこやま たかし）

  【審査員講評】

  “おっさん”キャラ、とても面白かったです。細かい部分までゲームの内容にそっていて、楽しんで読めました。キャラの表情も良かったし、かなり画力も高いです。ただ、セリフが多すぎる部分も目立ったので、説明は言葉だけでなく絵で見せる工夫も大事だと思います。

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  奨励賞

  「キラキラ☆」木村　由美（きむら ゆみ）

  【審査員講評】

  全体的なストーリーの流れや、キャラ達の表情、リアリティは、雰囲気が良く出ていて楽しく読めました。残念だったのが、せっかく田舎が舞台なのに、「これ！」という代表的な景色がないため、ストーリー舞台が生きていなかったと思います。今後に期待します。

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  審査員特別賞

  「君はそのメロディ」吉元　ますめ（よしもと ますめ）

  【審査員講評】

  センスはとても良いですが、話の構成がわかりづらいのが残念。2人のキャラが今居る場所の違いを絵（背景）でも一目瞭然にわかるようになれば良かった。ある程度のベタな展開を使いこなせるようになると、より評価が上がるでしょう。これからに期待しています。

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  審査員特別賞

  「鶴野山」玉木　歩（たまき あゆみ）

  【審査員講評】

  すべての面でアマチュアレベルを超えていると思います。シリアスなシーンの間に入る軽いギャグは楽しかった。強いて言えば、主人公と「ツル」の関係に、思うほどゆらぎがなく、「次、どうなるんだろう？」というドキドキ感がやや足りなかったかな、という感じを受けました。もうすこし主人公の気持ちをしっかり伝えれば、ラスト「良かった！」とか「やっぱり鶴だったんだ！」という驚きを感じられたと思います。

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  実行委員会特別賞

  「歩く。」貴しま　あずさ（きしま あずさ）

  【審査員講評】

  男の子のキャラがとても魅力的でした。お父さんの靴を通して、少年の父親に対する思い、微妙な気持ちの変化が伝わってきました。課題は絵と画面です。単調なコマ割りにならないように注意してください。

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  実行委員会特別賞

  「世界ランク☆チェッカー」池田　友季美（いけだ ゆきみ）

  【審査員講評】

  評価が大きく分かれた作品でした。アイディアもいいですし、個人的にはとても高得点にしましたが、このテーマで36Pは少し長すぎるように思います。短くまとめることを心がけてみてください。次回作も期待しています。

入選・準入選

一部部門 コママンガの部

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  最優秀作品賞

  「えのころぐさ」羽藤　ナツ（うとう なつ）

  【審査員講評】

  絵が丁寧できれいでとても良いです。ネタも味があり、イヤされます。よりデフォルメを工夫して個性的にして下さい。

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  優秀作品賞

  「日常茶飯事」高元　海奈絵（たかもと かなえ）

  【審査員講評】

  面白かった！オチに新鮮味がありました。特に「セリフ作り」の力は大きいです。2Pの1本目や5Pの2本目、6Pの2本目、8P目など、思わず笑ってしましました。コママンガとして大切な絵のていねいさも好感が持てます。スクリーントーンを使った画面のメリハリや背景の構図など。身近な観察で絵を更に磨いて下さい。

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  審査員特別賞

  「恋だよ！恋！！」因幡　うにゃ（いなば うにゃ）

  【審査員講評】

  校長先生と女子高生のカップルには、工夫を感じ、とても楽しめました。もっと続きが読みたくなりました。4コマの発展性を上手く使ったストーリーだと思います。残念なのは、校長と女子高生がどうして付き合いを始めたか、を知りたかった。

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  審査員特別賞

  「笑ってください。」居酒屋まつもと（いざかやまつもと）

  【審査員講評】

  面白いネタとつまらないネタが極端です。多作しても、面白い率が上がると良いですね。個性は確立されているので、この路線でつっ走ってください。10本ネタを作って、半分くらい絞り込むと丁度良いのではないでしょうか。

入選・準入選

中学・高校生部門

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  最優秀作品賞／水島新司賞

  「某公園の一夜。」更科　祥（さらしな しょう）

  【審査員講評】

  ズッシリとした読み応えのあるすばらしい作品でした。1Pから作品にひきこむ力のあるストーリーで、説得力も十分あり、構成力に非凡さ感じます。さらに目指すには、絵の上達がポイントになると思います。今でも好感が持てる絵ですが、一目で忘れられないインパクトは不足しています。がんばってください。

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  優秀作品賞

  「すきこそものの！」淀川　アリス（よどがわ ありす）

  【審査員講評】

  もう少ししっかり背景を入れるコマを作らないと、キャラクターがどこにいるのかがわかりにくくなります。絵柄の安定感が非常に高く、年齢を考えると素晴らしいと思います。もしプロを目指すのであれば、B4の原稿用紙に描く習慣をつけるようにした方がよいと思います。

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  奨励賞

  「uuU!うぉぉたぁ」伊藤　玲（いとう れい）

  【審査員講評】

  個人的に大好きです。オリジナリティのあるすばらしい作品だと思います。ところどころ分かりづらい部分と、やや冗長な部分があるので、その辺の構成をもう少し整理してみてください。タイトルも、もうひとひねりかなー。次回作も楽しみにしています！！

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  奨励賞

  「夏の如く暑きもの」新島　舞子（にいじま まいこ）

  【審査員講評】

  相変わらず面白いです。キャラの表情がとても良く描けていますね。コマ割りで変形ゴマが多過ぎるので注意しましょう。普通のシンプルなコマの方が読みやすいですよ。変形ゴマはここぞ！という時に使いましょう。描けば描くほど上手になる時期です。頑張って！

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  審査員特別賞

  「Is this LOVE?」柾木　花耶（まさき かや）

  【審査員講評】

  アイデア・設定・エピソード等、元気で勢いがあり楽しめました。ストーリーはやや説明不足でラストも甘いのですが、全体のテンポが良いので読者をラストまで引き込む力はあると思います。舞台を演出する背景が描きこまれていないので、画面もちょっと説得力が薄いですが、描けば描く程上手くなるタイプだと思います。苦手なものを避けずにどんどん描いて下さい。

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  審査員特別賞

  「水神様」斎藤　柊（さいとう ひいらぎ）

  【審査員講評】

  描きたいテーマがしっかりと伝わってきた意欲作です。男の子2人の会話のテンポも良く、魅力的でした。画面はやや暗めなのが気になりましたが、迫力満点！特に、目はすごく怖くて効果的でした。心を打つセリフもあり、とてもセンスを感じました。今後もがんばって下さい。

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  実行委員会特別賞

  「性悪と呪い」柿野（かきの）

  【審査員講評】

  絵は勘所を押さえた動きのある魅力的な絵です。ただ、ハーフトーン（スクリーントーンなど）の使い方でもっと画面にメリハリはつけられたと思います。背景も単に場所を説明するだけでなく「場面」として魅力を考えて描けると良いですね。お話はドタバタの前半と主人公の心が動く後半がちょっとバラバラで惜しかった。ラストまでの流れの方にもう少し頁を使っても良かったかと思います。

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  実行委員会特別賞

  「先生」遊貴（ゆたか）

  【審査員講評】

  絵、原稿については既に自分の世界が出来上がっており、魅力を感じました。ただ、今のままだとアピールが足りないので、もう少し華やかさを足すか、もっとディテールに凝るか、何か突出した部分があると、もっと絵で惹けるようになると思います。ストーリーも良いお話でしたが、こちらもあと一歩強く訴えるものがあると良かったのでは。プロットを立てる時に、テーマを明確にイメージして、それを際立たせるようにエピソードを演出していきましょう。

入選・準入選

小学生部門

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  最優秀作品賞

  「一輪の花」紅水晶（べにすいしょう）

  【審査員講評】

  小学生とは思えないほど、ハッとさせられるセリフがたくさんあって、センスを感じました。女の子の絵も、とてもかわいくて、洋服もかわいかったです。人物はとても上手に描けているので、背景もがんばって描けるようになると、もっともっと上達すると思います。がんばって下さい。

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  優秀作品賞／魔夜峰央賞

  「ちびっこねこのちびたん」なす　もみじ

  【審査員講評】

  猫のちびたんがとても可愛く、また2本足で立っていても随所に猫らしいディテールがあり、良くキャラだちしていました。また、どのコマでも、特に表情がとても生き生きと描かれており、それがまたこの4コマをより楽しいものにしてくれました。今後は、もっとたくさんの原稿を描いてペンタッチを磨きながら、背景やトーンワークなどを勉強すると、もっと面白さに広がりを出せると思います。

入選・準入選

コミックイラスト部門

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  最優秀作品賞

  「次はどこいく？」星山　日和（ほしやま ひより）

  【審査員講評】

  バーゲンの買い物なのでしょうか。買い物の袋などを持っていたりすると、もっとストーリーがうかんでくるかもしれません。

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  優秀作品賞

  「花」目黒　愛実（めぐろ あみ）

  【審査員講評】

  女の子の表情がとても良いです。人物のバランスもキレイにとれていて安定感があります。原稿の仕上がりが多少あらいのですが、年令を考えればこれからに期待は大きいです。このままたくさんの作品を描いて、次はストーリーマンガに挑戦して下さいネ。

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  審査員特別賞

  「風を切って…」芽衣（めい）

  【審査員講評】

  元気がよさそうで表情もとてもすばらしい。小道具もかわいいです。

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  実行委員会特別賞

  「空の世界」空豆（そらまめ）

  【審査員講評】

  空ぜんたいを青くぬったほうが、絵がいきいきしてくるはずです。

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  入選／水島新司特別賞

  「ミンナ　ミテル」コッコちゃん

入選・準入選