第7回（2004年）

• にいがたマンガ大賞

  「BOY OF ISOLATED ISLAND Quilo」作者：原 天保（はら てんほう）

  【審査員講評】

  ●とても完成度の高い作品に仕上がっています。特にクイロの動きや彼の言葉、表情などリアリティに溢れ、魅力的なキャラクターとして確立されていて、読み手をグイグイ作中に引っぱっていってくれます。王子の同行者がテロリストというのはやや安易ですが、この作品はそれを気にさせない程、魅力があります。是非これからも、いろんなジャンルに挑戦していって下さい。

  ●女性らしからぬ大胆な構図と勢いのある絵はGOOD。言わんとする所はわかるが、ストーリーがストレートすぎるかも。好感はもてる。

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• こどもにいがたマンガ賞

  「夏の思い出～永遠の君へ～」作者：トッポノッポ

  【審査員講評】

  ●とても楽しく読ませていただきました。主人公と木の精・ソノンとの友情やおじいちゃんとの過去話など、全体的に構成も良かったです。是非このまま、キャラクターとお話がどんどん面白くなるような作品を描いていって下さいネ。楽しみにしています！

  ●マンガの形ができてますね。これからもたくさん描いてどんどんうまくなってください。あと5年、みっちり努力したら高校生プロも夢ではないかも。

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一般部門 ストーリーマンガの部

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  最優秀作品賞

  「キミノキオク」エグチ タカユキ

  【審査員講評】

  ●「講評」などは書けません。ほぼ「ファンレター」として書きますが、エグチさんのレベルはこの賞の水準のはるか上を行っていると思います。今回の作品もたとえ話でなく、読んで泣いてしましました。さらに絵をシンプルに仕上げた上で、あの女の子のかわいさや暖かさ、主人公の男の子の心理のゆれを表現できているのは本当に凄いことだと思います。私がエグチさんに希望することは、どんな雑誌であれ、定期的に掲載されるチャレンジを、もう一度やってはいただけないか、ということです。「賞」ではなく、そちらを目標にしていただきたい。よろしくお願いします。

  ●絵柄はかわいいが観念的すぎるような気がします。重いテーマがマンガとして消化しきれていないのでもうひと工夫必要。

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  優秀作品賞

  「ハミチャンQ（惨め編）」のもと ゆきお

  【審査員講評】

  ●絵にもう少し魅力があれば、即掲載でもおかしくない作品だと思います。「本当のことを言っても金は貸したぜ」といったセリフや、運動会のコースでケンカをはじめたりするアイデアの力で、非常に新鮮でした。ストーリーだけとれば「カツアゲ少年の逆襲」なのですが、力を感じました。がんばって下さい。

  ●絵は未熟だがストーリーはそれなりに読ませる。硬派路線で描き慣れてほしい。次回作に期待。

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  審査員特別賞

  「SHE IS SHEEP HIDE」米山 毅（よねやま たけし）

  【審査員講評】

  ●絵は非常に個性的で、うまいのですが、ストーリーが絵のうまさにみあってない気がします。絵のよさをもっと引きだせる話作りを意識した方がよいと思います。

  ●ストーリーマンガというよりはギャグですね。お笑いに徹して描かれてみては？

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  実行委員会特別賞

  「フューチャープレビュー！」鈴影 ささゆき（すずかげ ささゆき）

  【審査員講評】

  ●完成度の高い読み切り作品だと思います。が、よく見る話の一つであることも確か。キャラの作り方は心得ていると思いますので、独自性を強めていってください。

  ●SFにチャレンジする意欲は買います。タイムトラベルものならもうふたひねりぐらいあってもよかったかも。

入選・準入選

一部部門 コママンガの部

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  最優秀作品賞

  「それいけ！タオルさん」柳原 満月（やなぎはら みつき）

  【審査員講評】

  ●発想は素晴らしいと思う。いいキャラクター作れてます。漫画に一番重要なものはキャラクターの魅力なので、その点は大丈夫です。3P目がわかりにくいのが問題。王子のキャラは良し。

  ●全体的にサラッと流しすぎてるような・・・がんばればもっと味のあるキャラクターがつくれるんじゃないでしょうか。

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  優秀作品賞

  「つるかめ探偵事務所」雜賀 明子（さいが あきこ）

  【審査員講評】

  ●高いレベルで安定していると思いました。難点をしいて挙げれば、主線が太いのにコマによっては描きこみも多いので、画面がごちゃごちゃして見えるところです。その辺の読みづらさが整理されるとさらによくなるのではないかと思います。入選以上？は順当な結果だと思います。

  ●よくわからないけどなんか面白い。マイケルがグー。

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  奨励賞

  「温泉ブーム」キクチマサフミ

  【審査員講評】

  ●タコがとってもかわいいと思いました。額に入れて飾りたいし、また、そこはかとなくお酒が飲みたくなる作品です。ありがとうございました。

  ●ホンワカしたあたたか味のある絵ですね。もっと見てみたいです。

入選・準入選

中学・高校生部門

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  最優秀作品賞

  「瓦落多哀歌」あかつき灰猫（あかつきはいね）

  【審査員講評】

  ●キャラの見せ方にもっと工夫が欲しいところです。見せ方は大切です。あと少し練ってみるともっと個性的になると思います。

  ●意欲作、実験的…と言ってもいい。この手の作品は完成度がすべてだと思いますが、そーゆー意味ではまだもの足りない。16歳で完成されるのもこわいが…これからどんな方向に進んでいくのかが問題でしょうね。評価がむずかしいです。

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  優秀作品賞

  「君を忘れず」坂井 愛（さかい あい）

  【審査員講評】

  ●作品のモチーフがしっかりしている点は高く評価します。あとは、絵のレベルアップができれば素晴らしいです。

  ●手なれた感じで安心して読めます。しかしそこがもの足りない所でもあってですね。つまりこじんまりまとまってるんですよ。がんばってもう一歩前進していただきたいです。

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  奨励賞

  「Lovely★Melancholy」梅田 千代子（うめだ ちよこ）

  【審査員講評】

  ●非常に繊細なペンタッチと、心にくいまでのキャラ作りで、とても楽しく読ませていただきました。ただ残念なのは「魔界」という設定なのに、その雰囲気が画面から伝わってこなかったことと、物語が室内のみで展開してしまった点です。是非今度は世界観を象徴するような建物などを描き、ストーリーに厚みを持たせて下さい。より一層、物語に魅力が増すはずです。

  ●かわいいですね。でもせっかく魔界を舞台にしたのだからもうちょっとおどろおどろしいムードがあってもよかったかも。絵はなかなかうまいです。

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  水島新司賞

  「RESET!!」因幡 祐香（いなば ゆか）

  【審査員講評】

  ●キャラクターは魅力的で構図も工夫されていて、読みづらくはなかったのですが、いかんせんP数が長すぎる気がしました、セリフをもうすこししぼりこんでみては？そのほうが作品にイキオイがでます。

  ●大きなテーマにチャレンジしましたね。一生懸命読める形にしようと努力しているのがよくわかります。次はもっと身近なテーマで描いてみてください。

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  審査員特別賞

  「まよひごのはなし」藤原 きゅう（ふじわら きゅう）

  【審査員講評】

  ●とても魅力的な個性ですが、それを支えるストーリーの土台をもっとじっくり練って固めましょう。キャラ設定や、舞台設定をもっと深く考えると、もっと面白いエピソードが生まれてくるはず。それがストーリーの厚みになるのです。次作に期待！

  ●ちょっと背伸びしましたかね。でもいろんな作品を描いてみるのはいいことです。次回はもう少し短くまとめてみてください。

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  実行委員会特別賞

  「一球」今井 美どり（いまい みどり）

  【審査員講評】

  ●がんばる女の子（たち）が魅力的に描かれているのが一番良い所です。絵をたくさん描いて「自分の絵」をつくって下さい。ストーリーより人間を描けるようがんばって下さい！！

  ●絵もストーリーもまだまだですが正面から「マンガ」に取り組んでいる姿勢を買います。期待度大。

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  実行委員会特別賞

  「じどうはんばいきとかえるとあたし」榎本 かのこ（えのもと かのこ）

  【審査員講評】

  ●主人公の心の動きがリアルで面白かったです。本を読んだり映画をみたりしてもっといろんなものを吸収すると、さらにおもしろいものが描けるのでは。

  ●13歳が一生懸命描いてて好感がもてますね。今すぐどうこうというのではないが、たくさん描いてうまくなってほしいです。ところどころキャラの表情が良かったりします。

入選・準入選

小学生部門

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  最優秀作品賞／魔夜峰央賞

  「友情組曲『トモダチ』」おかもと みさと

  【審査員講評】

  ●キャラクターがとっても良いです！細かいギャグなど思わず笑ってしまいました。これからもたくさん描いてペンになれていくようにして下さいね。コマわりも読みやすかったですよ。

  ●もちろんまだ、うまいとかヘタとかゆーレベルではありませんが、この素直さは貴重ですね。少女マンガの王道ですよこの作品は。私は好きです。ただね、11歳の子がハイカラって言葉使ってるのが不思議。

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  優秀作品賞

  「パックンくんの海の日のまき」手塚 麻有子（てづか まゆこ）

  【審査員講評】

  ●とってもたのしかった！まいにちたのしいまんがをいっぱいかいて、またおくってね！！

  ●楽しんで描く、というのがマンガの原点ですが、それができてますね。一生懸命描いていてとても良いと思います。

入選・準入選

コミックイラスト部門

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  最優秀作品賞

  「ハローウィンの夜　まじょの幸せ」高橋 亜弓（たかはし あゆみ）

  【審査員講評】

  ●キャラクターの個性を細かいところまで大事にして描いているなあ、と思いました。色づかいにも力があって印象的な作品です。

  ●色の使い方がきれい。絵、そのものも元気があって良いです。

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  優秀作品賞

  「まる・まる・まるチャン！」清水 みなみ（しみず みなみ）

  【審査員講評】

  ●文句なしにカワイイ、楽しい。今度は、もう少しオリジナリティのあるキャラクターを…といっても、おとしを考えたら、ドンドン好きなモノを描いていってほしいと思います。

  ●かっ、かわいい。5歳だからなんでも許しちゃう。

入選・準入選