第6回（2003年）

• にいがたマンガ大賞

  「青春交差点」作者：天吹 云泉（あまぶき いずみ）

  【審査員講評】

  ●はじめの2・3ページは面白くなるかなーと思わせたが…残念。ストーリーが堂々めぐりしてる感じで進展しない。ひとつクライマックスを設定するべきでした。しかし絵はかわいいし感性も素直なので、がんばって「ドラマづくり」を勉強してほしいですね。

  ●絵に関しては、多少デッサンの狂いが気になる所があるぐらいで、特に問題はないと思います。キャラクターにキチンと表情がついていて良いのですが、基本的にみんな同じ顔なので、もっと色んなタイプの顔が描けるようになると、さらに作品に厚みが出てくると思います。

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• こどもにいがたマンガ賞

  「キヲクノ カケラ」作者：月桜 葵（つきざくら あおい）

  【審査員講評】

  ●トビラの絵はなかなかうまいですよね。11才で、キチンとテーマを追っている姿勢は良いです。この調子で描き続けて、うまくなってください。

  ●とても魅力的な絵です。コマの割り方、構図の作り方に非凡な才能を感じます。いつも表情を大切にマンガを描いてくださいね。描き慣れるともっと上手くなります。これからに期待しています。

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一般部門 ストーリーマンガの部

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  最優秀作品賞

  「なごみ二畳敷」三月 やよい（さんがつ やよい）

  【審査員講評】

  ●絵がちょっと古い感じがするが、うまいことはうまい。これもストーリーがねりこまれていないのがおしい。面白い設定なのに活かしきれてないんですよ。不思議な生物を使って事件を起こしてほしかった。それで２人の仲がもっと親密になるとかね。次はもっとドラマ性を考えて、描いてみてください。

  ●作品的に、まとまっていると思います。青年誌なら即デビューぐらいのレベルにはあると思います。あとは、リアリティをどう持たせるかということだと思います。

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  優秀作品賞

  「Dog Road」時任 奏（ときとう かなで）

  【審査員講評】

  ●絵は達者。相当描ける人だと思うので、あえて厳しく言わせてもらうが、ストーリーが観念的すぎる。犬はかわいいし、もっと面白くできたはず。ユーモアのセンスもあり、さらに上の読ませる作品をめざして精進してもらいたい。いいモノ持ってますよ。

  ●アイデアとして、犬に羽が生えているという発想は面白いと思います。最後に持っていく過程も、ある良い意味でも裏切りがあり個人的には好きです。ただ絵に硬さがあり、それを訂正すればもっと伸びると思います。

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  水島新司賞

  「蔓殊沙華の詩」金田一 彩（きんだいち あや）

  【審査員講評】

  ●テーマが重いですよね。一生懸命描いている姿勢はいいと思いますが、次はもっと明るい作品を望みます。それと鑑別所は刑務所とはちがうので、仕組みなど、もっと調べてから取りかかるべきでした。がんばってください。

  ●対照的な2人の人物の心の通わせ方が、非常に丁寧に描かれていて、秀作だと思います。ただ、キャラクターが少ないのに、同じ角度の顔ばかりなので、画面が単調になっています。もっと色んな角度から同じ人物を描けるようになるとよいと思います。

入選・準入選

一部部門 コママンガの部

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  最優秀作品賞

  「ゆっくんは ごきげんナナメ」新木場 たつみ（しんきば たつみ）

  【審査員講評】

  ●とってもかわいいですけどね。ゆっくんはいいんですが、お母さんが弱いかな。ボケはいいが、ツッコミがいまいちって感じ。そこを工夫すればもっと面白くなるでしょう。次作に期待。

  ●文句なしで、二次審査を通過したと思います。質を落とすことなく量産できるかどうかが今後の鍵でしょうか。

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  優秀作品賞

  「WONDERING WALKER」田中 裕介（たなか ゆうすけ）

  【審査員講評】

  ●いい感覚はあるが、ネタのできにバラつきがある。これからメチャクチャたくさん描いていけば、うまくなりそうな予感も…。絵をもっとかわいくする練習もしてほしいですね。努力しだいってとこですか。

  ●全体的にオチのキレもよく、キャラもはっきりしていて楽しく読ませていただきました。これにもうすこし「アカぬけた」かんじを加えれば、グッとよくなると思います。もっと薄いトーンをつかったり、ケズリを入れる。また背景などもう少し描きこむとよいでしょう。

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  奨励賞

  「キャクショクナッシング！」いわはま・よりと

  【審査員講評】

  ●絵はまとまってますが、アイデアがちょっと弱いですね。4コマはキャラクターの存在感がすべてってところがあるので、もっといろんな、エキセントリックなキャラを考えてみてください。

  ●好感のもてる作風です。ただ、似たような作品が巷間にあふれていることもあり、作者ならではの個性があれば…と思いました。

入選・準入選

中学・高校生部門

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  最優秀作品賞

  「悲しい悪魔 優しい悪魔」蒼院 紗羅（そういん しゃら）

  【審査員講評】

  ●それなりに、ストーリーの盛り上がりなども意識して描いているので読めなくはない。しかし、とても背伸びしたテーマなので観念的すぎるイメージは否めない。とくにこういうファンタジーがかったものは（ファンタジーそのものか？）むずかしいのですよ。なかなか力はあると思うので、次はもう少し身近なテーマで描いてみてください。次回作に期待します。

  ●ほとんどプロの域に達しています！あえてかなり高い要求をすれば、さらに大胆なコマ割りを会得して、ここ一番のセリフが入るときには一枚絵を使うなど、全体にメリハリがほしい。もっとも今でもすごいです…！

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  優秀作品賞／魔夜峰央賞

  「ハートについて考えてみる」吉本 マスメ（よしもと ますめ）

  【審査員講評】

  ●けっこう、うまい。絵はまだ描き慣れていないが、個性の芽が感じられる。セリフのテンポもよく、淡いストーリーながら、それなりに読ませる。将来期待できそう。この調子でがんばってください。

  ●上手いです。発想のヒント、女の子の気持ち等、感心するところがたくさんありました。16Pの良作です。もっとたくさんの作品を残していってください。

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  奨励賞

  「かりそめ」今井 美どり（いまい みどり）

  【審査員講評】

  ●なかなかの大作。設定は強引だが最後まで読ませる力はある。なによりエンターテイメントを意識している姿勢が良い。15歳でこれだけ描ければ立派。この作品のレベルが次回も維持できればいいのですが…。期待してます。

  ●ラストシーンへのもってき方は良かったが、イメージを画面におとしこむ実力がまだ不足しているのが残念。P数をもっとまとめられる力も望む。

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  審査員特別賞

  「ダンテの跡継ぎ」平松 誠（ひらまつ まこと）

  【審査員講評】

  ●今回のベスト！！ただページ数が多すぎ。イメージしたものを画面におとしこむ力を身につけられたら君は大物になれます。会って話をしてみたい一番の人でした。

入選・準入選

小学生部門

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  最優秀作品賞

  「HAPPY♡クローバー」おかもと みさと

  【審査員講評】

  ●元気があっていいですね。主人公が前向きな所、とても好感がもてます。もっとたくさんいろんな作品を描いてみてください。がんばってね。

  ●絵の持っている素直さとストーリーの素直さが直接作品にでていて、好感が持てます。これからも是非がんばってください。

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  優秀作品賞

  「贈りもの －プレゼント－」曼珠沙華（まんじゅしゃげ）

  【審査員講評】

  ●キャラクターが、けっこうしっかり描けている。奇妙だが、全体的に面白い。味があって良い。ユーモアのセンスがありそうなので、その方向に道が開けるかも。がんばってください。

  ●主人公、そして不思議な生き物がとても魅力的でした。これからもあなたが好きになれるキャラクターをいっぱい産み出してくださいね。

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  審査員特別賞

  「初心者印 －ショシンシャマーク－」不幸の手紙棒クン（ふこうのてがみぼうくん）

  【審査員講評】

  ●楽しいですね。小学生の女の子の夢がいっぱいつまっているような作品でとてもかわいい。次の作品、できればキャラクターの描きわけを注意して描いてみてください。

  ●同じ目的をみんなで達成することで生まれる友情というものを、アイドルや天使というわかりやすく、インパクトのある題材でうまくまとめたストーリーは素晴らしいです。

入選・準入選

コミックイラスト部門

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  最優秀作品賞

  「空の上のパラダイス」山村 萌子（やまむら もえこ）

  【審査員講評】

  ●すばらしい色彩感覚です。

  ●大胆な色使いと構図。明るい配色でまとめたことがキャラクターの個性を引き立てています。細かいところまで気を配った塗りの丹念さが評価されます。リビングなどに飾っておきたいほどの気持ちよい作品です。

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  優秀作品賞

  「蒼い空・薄明の月」水月 ぼ～し（すいずき ぼ〜し）

  【審査員講評】

  ●とてもよく描けています。色のバランスは良いのですが、もう少していねいに塗りましょう。

  ●キャラクターを中心にまとめ、その表情、構図がきまっています。寒色系でまとめた配色もキャラクターに合っています。このキャラクターを主人公にした壮大な世界観が広がりそうな期待を持たせます。

入選・準入選