HOME > 特集記事 > 「おおかみこどもの雨と雪」細田守監督舞台挨拶&インタビュー

7月3日(水)、新潟市内で開催された「おおかみこどもの雨と雪」の試写会にて、細田守監督の舞台挨拶が行われました。

「おおかみこどもの雨と雪」は、「時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守監督による3年ぶりの最新作です。19歳の主人公・花と“おおかみおとこ”とのおとぎ話のような恋をきっかけに、恋愛・結婚・出産・子育てを通じて成長する姿。そして、2人の間に産まれた《おおかみこども》の雪と雨が、誕生から自分の生きる道を見つけて自立する過程。その13年間という長い「時間」を描き出した作品です。


今回は特別に、細田監督にインタビューにもお答えいただきました。舞台挨拶の様子と併せてお届けします!


■舞台挨拶 レポート

大きな拍手の中、会場に現れた細田守監督。お客さんの中には、お子さん連れのご家族の姿も多く見受けられました。映画について細田監督は、「前作の『サマーウォーズ』から3年という長い月日が制作にかかっている分、楽しんでいただける作品ができたと思います。」とコメント。

作品ができたきっかけについては、「周囲の友人達が子育てをして『親』になっていく姿がとても素敵でかっこいいと思い、その『親』への憧れをそのまま表現したのがこの映画です。」と語っていらっしゃいました。

▲作品について語る細田監督

▲監督直筆のイラスト入りサイン色紙が抽選でプレゼントされる企画。当たったファンの方が大喜びする様子を見て、監督も嬉しそうでした。

この作品の大きな特徴の一つとして挙げられるのが、実写かと見紛う程の背景の美しさです。注目してほしいポイントとして細田監督は、「例えば、冒頭に草花が揺れるシーンがあります。実写の映像を元に作っているのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、手描きの絵とCGを合わせて作っています。手描きの背景美術がそのまま風に揺られて動いているような表現を、新たな試みとして行いました。」とおっしゃっていました。


また、今作のシナリオハンティング(※脚本を書く際に行うロケーション・ハンティング)で全国を回る中、新潟にも何度か足を運んだという細田監督。魚沼や十日町に広がる棚田をご覧になったそうです。また、前作の「サマーウォーズ」では、同じくシナリオハンティングで新潟市内の豪農の屋敷「笹川邸」を訪れたこともあるとのこと。新潟にお住まいの方は、意識して作品を観てみるとまた違った発見があるかもしれません。


最後に、上映を前にファンの皆様へのメッセージとして「爽やかな気持ちになれる映画だと思います。上映時間は簡単に言うと1時間57分、正確には1時間56分54秒00というわけでありますが(笑)、是非最後の一コマまで楽しんでいただければと思います。」と細田監督。

新潟にお越しいただき、ありがとうございました!


■スペシャルインタビュー

今回は特別に、監督にスペシャルインタビューにもお答えいただきました!

細田守監督作品と新潟との意外な接点とは?!


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———老若男女に関わらず、どんな層の人もそれぞれの視点で見ることができる映画だと思うのですが、監督ご自身は特にどのような層の人に見てほしいですか?


細田監督

僕はいつも、「主人公と同じような境遇の人に観てほしい」と思って作っているところがありますね。例えば「時をかける少女」だったら主人公の真琴と同じ高校生の女の子、今回の「おおかみこどもの雨と雪」だったら主人公の19歳から33歳までを描くので、特に20代から30代の若い女性に観てほしいなと思います。

「子育て」をテーマにしているので、もちろん20代30代の女性だけでなく、色んな層の方に楽しんでいただける切り口がたくさんあると思います。


———今回は監督ご自身の出身地でいらっしゃる富山県上市町がモデルとしてとても美しく描かれていらっしゃいました。アニメの舞台を作り上げるに当たってどのようなこだわりをお持ちですか??


細田監督

「今回は子育てをする若いお母さんである主人公が、厳しくもあり美しくもある環境で子供を育てる様子を描けたら素敵だなあと思っていました。そこで僕自身の出身でもある富山県の上市町を舞台のモデルとして選びました。


———新潟のファンに一言メッセージをお願いいたします。


細田監督

この作品は、若いお母さんが突然おおかみおとこの子供を一人で抱え、辛い想いをしながらもたくましく子供達を育てていく奮闘を描いた作品です。最終的には爽やかな清々しい気持ちになっていただける映画だと思いますので、是非皆さんに観ていただけると嬉しいです。


また、今回は新潟の隣の富山県が舞台になっているということもあって、日本海側地域独特のダイナミックな雲や、雨が多い地域の水の美しさなどを含めた様々な「自然」の美しさを描いています。新潟の皆さんにも、是非身近な「自然」の様子を思い出しながら観ていただくとより楽しんでいただけると思います。


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細田守監督、素敵なコメントをありがとうございました!

「おおかみこどもの雨と雪」は、2012年7月21日(土)より全国ロードショーです。

新潟市内では、ワーナー・マイカル・シネマズ新潟、ワーナー・マイカル・シネマズ新潟南、ユナイテッド・シネマ新潟、T・ジョイ新潟万代にて上映されます。

にいがたマンガ大賞