HOME > イベントレポート > 「新潟市マンガの家」&「にいがたマンガ大賞フェスティバル」&「JAMフェス」同時開催

2月23日(土)〜24日(日)の二日間、新潟市では「新潟市マンガの家」オープニングイベント&「第15回にいがたマンガ大賞フェスティバル」&「JAMフェス2013」の3つのマンガ・アニメ関連イベントが同時開催されていました。おなじみのマンガ大賞関連イベントやJAMフェスに加え、新潟市マンガの家がついにオープンし大きな注目が集まりました。


二日間に渡って開催された、各イベントの様子をお届けします。


■新潟市マンガの家 オープニングイベント

■第15回 にいがたマンガ大賞フェスティバル

■JAMフェス2013


【新潟市マンガの家 オープニングイベント】

「新潟市マンガの家」オープン初日の2月23日(土)、2Fワークショップコーナーでオープニングセレモニーが開催されました。


当日は「マンガ・アニメのまち にいがた」サポートキャラクターの花野 古町(はなの こまち)と笹 団五郎(ささ だんごろう)も受付でお客様をお出迎えし、オープニングセレモニーがスタート。


「新潟市マンガの家」について篠田新潟市長は、「新潟市は『がたふぇす』『にいがたマンガ大賞』の時は大勢のお客様で賑わいますが、もっと日常的にマンガ・アニメを感じる街にしようということで、本日古町に『新潟市マンガの家』がオープン、そして5月には万代に『新潟市マンガ・アニメ情報館』がオープンします。また、本日お越し頂いた安田弘之先生の作品『寿司ガール』を題材にして新潟市内のお寿司屋さんがキャンペーンを行うなど、既に民間企業との連動の動きもあります。新潟市マンガの家は来館者の方々が童心に帰る、あるいはマンガ・アニメのクリエイターを目指す等、いろいろな楽しみ方や可能性が広がる施設になると思います。」と述べました。


当日はゲストとして、原画展が開催となった「ショムニ」「寿司ガール」の安田弘之先生、ギャグマンガゾーンで紹介されている 「ついでにとんちんかん」のえんどコイチ先生もセレモニーに参加。テープカットが行われ、「新潟市マンガの家」は華々しくオープンしました。

オープニングイベント 安田弘之展&安田弘之トークショー

「新潟市マンガの家」のオープニング企画の一つとして、企画展「安田弘之展」が4月23日まで行われています。安田先生の代表作「ショムニ」「寿司ガール」などの原画やフィギュア、貴重なネームなどが展示され、オープン当日は多くのお客さんで賑わっていました。

3月22日からは展示内容が一部入れ替わる予定です。観覧は無料、2Fギャラリーにて開催されています。

さらに午後には、安田弘之先生のトークショーを開催。司会はFM-NIIGATAパーソナリティの村井杏さん、ゲストとしてガタケット事務局代表の坂田文彦氏を迎え、マンガの描き方やアドバイスなどを語って頂きました。

【マンガで育った少年時代】

「小学生の頃は週刊少年チャンピオンの“ドカベン”“マカロニほうれん荘”“らんぽう”“ブラックジャック”、週間少年ジャンプの“こちら葛飾区亀有公園前派出所”“サーキットの狼”を読んでいました。」と語る安田さん。ただその頃は読むのは好きでも、自分がマンガ家になるとは全く思っていなかったそうです。


【マンガ家を目指している方へ】

マンガ家を目指す人へのアドバイスを求められた安田さんは「自分の絵とか作風を知ったうえで、どこの雑誌社に持ち込めば自分の個性が生かせるかを考えて下さい。どこでもいいから持ち込んで採用されたとしても、自分の性分に合っていないとかの理由で後から苦しくなって来ます。だから自分が好きで読んでいる本、好きな作家さんが連載されている雑誌社に持ち込むのが一番良いですよ。」と話していました。

さらに自身がマンガ家として長く活躍されていることについて、「僕がマンガ家として続けられているのは“結果論”なんです。自分でもここまで長く続けられるとは正直思っていなかった。マンガを描くことしかできないから、マンガを描いて出版社に持ち込んだら仕事になって、そして、たまたま今でも続けていられているという結果なんですよ。」と語っていました。

【個性的な女性キャラクターの秘密】

安田先生の作品には個性的でリアリティのある女性キャラクターが多く登場します。

「自分ではいわゆる“女性”を描いているつもりはないんです。ですが、自分の考えていることや感情、そこから見える風景をそのままキャラクターに託すときに男性キャラではうまくなじめないんですよ。女性キャラに託すと、いかにも自然に女性が考えているように見えてしまう。だから女性キャラが多く登場してしまうんです。人からよく“女性の気持ちがわかる”みたいに言われるんですけど、実は女性に取材とかもしたことがないです(笑)」と語る安田先生。

「それはもう才能ですよね。」とガタケットの坂田代表も驚いていました。


【来場者からのQ&A】

Q. 寿司ガールにするネタを決めるとき、どんな風に選びましたか?


A. このネタを描こう!って決めているわけではないのです。全部場当たりですね(笑)ただ、一番最初に描いた“コハダさん”だけは、コハダというネタからイメージできる女の人が “細面で和風な顔立ちで華奢な女性”のイメージがありましたので、最初からコハダに決めていましたが、それ以降はまず“お話し”が先に出来て、じゃあ寿司ネタを何にしようかなぁと考えて決めましたね。


Q. 安田先生はマンガの創り方が独特という噂ですが、どうやって創っているのですか?


A. 例えばマンガの学校とかに行くと、“プロットを作りなさい”と教わると思います。これは基本中の基本なのですが、僕はそれを全無視してしまうんです。もし僕が専門学校とか行くと、間違いなく落第しちゃうでしょうね(笑)。

実はですね、マンガを創る際に僕には自分の中にもう一人「作品を考えている小人みたいな人(※以降、小人先生)」がいるのです。もちろん僕も作品を考えますが、どうしても頭で考えてしまうから常識的なことばかり考えてしまって突飛な発想が出てこない。このあたりが僕の限界なのですが、この小人先生にお願いするとすごく良い原稿が仕上がってくる(笑)。僕はもう、「小人先生から原稿を受け取ってそのまま担当に渡すというだけの役」です。

でもこの小人先生はデリケートで扱いがとても難しいので、極力彼がゴネないで仕事をしてくれるように自分を整えておくのが僕の仕事ですね。そしてこの小人先生のスゴイところが、僕がマンガ家になってから今まで小人先生に裏切られたことが一度もないところ。すなわち、原稿を落としたことが一度もなく、必ず締切に間に合わせてくれる。これは非常に誇りに思っているのですが、とにかく彼は扱いが本当に大変でして…

詳しくは寿司ガールの単行本の巻末に描いてあるので読んでみて下さい(笑)。いかに常識はずれの方法でマンガを描いているか分かって頂けると思います。

最後に、勝者は安田先生にその場で似顔絵を描いてもらえる「直筆似顔絵争奪ジャンケン大会」とサイン会が催され、トークショーは盛況のうちに幕を閉じました。

安田先生、ありがとうございました!

自衛隊音楽隊 アニメソング演奏会

古町通6番町のアーケードとりゅーとぴあで合計3回行われた、自衛隊音楽隊によるアニメソング演奏会。当日は「陸上自衛隊第12音楽隊」から選りすぐりの金管五重奏メンバーにより、アニメソングが演奏されました。また、自衛隊新潟地方協力本部のキャラクターである「マモルくん」「マイちゃん」と新潟市サポートキャラクター古町と団五郎も駆け付けて会場を盛り上げました。

「天才バカボン」「残酷な天使のテーゼ」「ルパン3世のテーマ」「科学忍者隊ガッチャマン」「銀河鉄道999」の順番で合計5曲が演奏され、会場からは大きな拍手が起こっていました。


【第15回 にいがたマンガ大賞フェスティバル】

2月24日(日)、新潟市民芸術文化会館「りゅーとぴあ」の能楽堂で『第15回にいがたマンガ大賞表彰式』と『受賞作品講評会』が行われ、昨年11月開催の「がたふぇす」で発表された受賞者の方々が一堂に会しました。


(※受賞作品及び受賞者については、「にいがたマンガ大賞」公式サイトでご覧いただけます。)


にいがたマンガ大賞を受賞した、東京都の富浦千弥さんは「今回初めてマンガを描いたのですが、自分が思っている事を形にして、それを認めてもらえたことは大変うれしく思います。これからも作品を作って、誰かに見てもらえる経験をたくさんしていきたいと思います。」と語っていました。

表彰式の最後には、にいがたマンガ大賞の最終審査を務める新潟市出身マンガ家の魔夜峰央先生から「これからもにいがたマンガ大賞には期待しています。どんどん明るく面白い作品を寄せてほしいです。」と激励の言葉が贈られました。

表彰式に引き続き行われた作品講評会は、マンガ大賞・こどもマンガ大賞と各部門最優秀作品賞を受賞した計7名の作品をスクリーンに映しながら行われます。審査委員から受賞者へ作品の感想とアドバイスが述べられ、受賞者から審査委員へ質問を投げかける場面も見られました。

講評会の最後に魔夜先生は、「マンガを読んでいるだけでは、マンガから得る知識しかありません。先輩のマンガ家を越えるなら、スポーツや映画鑑賞、読書などのマンガ以外の事をたくさん経験して、色々なものを吸収し、身に付けて下さい。それが後に皆さんを助けてくれるはずです。」とマンガの腕を磨くためにはマンガ以外の色々なものにも積極的に取り組むことの大切さを語っていました。


表彰式・講評会の後には魔夜先生のサイン会も行われ、作品を持ったファンに魔夜先生は握手を交わすなどして、笑顔で応えていました。

第15回 にいがたマンガ大賞受賞作品展

りゅーとぴあ4階のギャラリーでは「第15回 にいがたマンガ大賞受賞作品展」が開催されました。会場には今回のにいがたマンガ大賞で受賞された作品の冒頭部分の原稿が展示され、各作品をじっくりと見てまわる人の姿が多く見られました。

さらに今回は、新潟出身のマンガ家・近藤ようこ先生の原画展が特別開催。毎年おなじみの新潟ゆかりのマンガ家による描き下ろし応援イラストも展示され、皆さん思わず足を止めて作品に見入っていました。


【JAMフェス2013】

2月23日(土)、24日(日)に新潟県民会館でJAM日本アニメ・マンガ専門学校の作品展「JAMフェス」が行われました。

場内には同校に通う生徒達が卒業・修了制作で描いた大判イラストやマンガ原稿、オリジナルアニメーションの資料などが展示されています。

また、会場には作品展示以外にもペンタブレットの最新機種体験コーナーなども設けられ、賑わいを見せていました。

こどもマンガ・イラスト体験教室

古町5番町のJAM日本アニメ・マンガ専門学校校舎では、小学生を対象にしたこどもマンガ・イラスト体験教室が開催されていました。

実際にプロが使用する画材を使って体験ができるということもあり、子ども達はもちろん保護者の皆さんも楽しそうに参加していました。小学生とは思えない程立派に画材を使いこなす子もたくさんおり、「将来が楽しみ」と講師の先生も話していました。

にいがたマンガ大賞